
株式投資・トレードで儲けることは可能なのか
この記事を読んでいる方は、株式投資初心者でありながら地に足の着いたアプローチで投資・トレードへ向き合いたいと考えているかと思います。
実際、根拠のないフワフワした投資・トレード情報というのは溢れかえっていますし、そういった情報の科学的根拠を示していないものがほとんどです。
結論から言えば、(エビデンスの)強弱こそありますが、根拠のある投資戦略はそれなりの数が存在しています。
この記事では、巷に溢れているそんな投資戦略を、根拠に従って分類してみましょう。
これから投資・トレードを始める方に、株式投資の世界の地図を渡すつもりで書きますので、この機会にしっかり学んでみてくださいね^ ^
お金を増やすための根拠ある株式投資戦略
さっそく、株式投資・トレードで利益を上げる方法を紹介しましょう!
ざっくり言ってしまえば、利益を上げるためのアプローチは以下の2つだけです。

・ベータ(β)
・アルファ(α)
はい、聞いたことありませんね(笑)
これは金融の世界で使われる専門用語になります。
ベータ戦略とアルファ戦略、これをざっくりと説明すると以下のようになります。

・ベータ戦略 -> インデックス投資
・アルファ戦略 -> それ以外の利益が見込める投資戦略
二つの戦略をそれぞれ簡単に見ていきましょう。
ベータ戦略(インデックス投資)とは
ベータ戦略というのはインデックス投資のことです。
つまり、世界経済の成長に賭けるという投資の王道戦略ですね。
実際、長期的に歴史を振り返れば世界の貧困や飢餓は減り、政治・経済の中心にある米国の株価は上昇を続けています。
下記のグラフは1928年~2020年まで、92年間の米国株の成績です。(YahooFinance USのデータを使用)

綺麗に上昇を続けていますね。
92年間で、「+676%」の成績。
年間平均すると、「+7.3%/年」というパフォーマンスです。
この経済成長に自分の資産を連動させ、増やす。
複雑な金融知識もいらず、一般人(非資産家)でも実践できる、豊かになるための王道の手段といえるでしょう。
実際、運用のプロでもこのインデックスの成績を超えることは難しいことです。
むしろ「インデックスの成績を超えるのはほぼ不可能」というのが、かの有名な「効率的市場仮説」というやつです。
一般書籍で代表的なものは『ウォール街のランダムウォーカー』ですね。
アルファ戦略(インデックス投資以外)とは
前述のデータからインデックス投資が長期的に機能していること、さらにその成績を超えることは「ほぼ不可能」とまとめました。
この「ほぼ」というのがポイントで、限定された領域で「例外」が観測されています。
この例外というのは学術研究の世界では「アノマリー」と呼ばれ、金融工学や会計学の研究対象とされています。
インデックス投資の成績を超える可能性を持つのはこのアノマリーといわれる金融市場の例外的性質だということをまず押さえておきましょう。
このアノマリーというのは非常に繊細なもので、例えるなら「オーロラ」を観測するようなものです。

オーロラというのは、地域、気温、湿度、季節、時間を特定してやっと観測することができるものですよね。
同様に、アノマリーを捕まえるというのは、しっかりと知識を身に着け、準備を行う必要があります。
インデックス投資の成績を超えたいなら、それなりの学習コストを覚悟しましょう。
ざっくりと説明すれば、そのようなアノマリー(≒オーロラ)の集合をアルファ戦略と呼びます。
アノマリーを紹介した一般書籍としては『ウォール街で勝つ法則』がジェームズ・P・オショーネシーが有名です。
もう少し学術的なことを掘っていきたい方は、『体系現代会計学 第3巻 会計情報の有用性』を参照するのが良いかと思います。
まとめ
株式投資で利益を得る方法をざっくりまとめると以上のようになります。
勉強し始めたばかりでは、少し難しかったですか?
投資情報が溢れている現状、道に迷わないために以上のような知識は必ず必要になってきます。
整理してまとめておくので、頭の片隅に置いてくださいね^o^
- 株式投資で利益を得る科学的アプローチは2つある
- それは「アルファ」と「ベータ」に大別される
- 「ベータ戦略」は王道のインデックス投資のこと
- 「アルファ戦略」はインデックス投資の成績を超える「例外」を集めたもの
解説動画をYouTubeに投稿しているので、良ければそちらもご視聴ください。
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それでは、良い投資生活を!